新建築 住宅特集に

つい先日販売されました 2015年1月号「新建築 住宅特集」に
「高岡のゲストハウス」が 特集プロジェクトの 一つに載せていただきました。
表紙

中

物語を繋ぎ合わせる建築 ― モノから起きる新陳代謝

建築はモノの集合によってできている。モノが配置されることで空間を
かたちづくる。空間に重きを置くならば、モノは空間を構成する単なる
部品でしかない。しかし、モノに内在した時間やプロセスに着目するな
らば、モノは能動的なアクターとしてストーリーを語り始める。
たとえばこの「高岡のゲストハウス」の場合、移設された瓦屋根は地域
の風景を、再利用された雪見障子や欄間は家族の記憶を、祖父母が
制作した銅器は高岡の伝統産業を語り始める。建築を建てるという
ことは、それぞれのモノがもっているストーリーを相互に関係付けて組
み立てることに似てくる。その時建物は、空間の経験を生むだけでなく、
建築や街や風景を成立させている歴史や時間へと認識を開くことがで
きる。 また、「高岡のゲストハウス」では、住みながら少しずつ建築を
つくっていくことを考えている。 一度に全体を完成させるのではなく、
既存の建物を解体して生じた部材を新しい建築で利用するという段階
的な建築によって、修復しながら成長していくというモノによる新陳代謝
のネットワークをつくり出そうとしている。このようにモノは単なる建物の
部品でなく、ストーリーを積極的に語るアクターであり、建物はそれらの
異なるモノをひとつの場所に繋ぎ合わせる結び目のようになるのである。

文章

息子達が 子供の頃住んでいました家の リフォーム。
祖母の家でもあり、私達夫婦の家でもあり、息子達の家でもあるため
様々な思いが 錯綜して、決めかねることばかり。

「家づくり」とは、その人の 生き方や思想。
それを感じながら、「家づくり」の 真っ只中にいます!
 
 

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