日曜日 nousaku チーズ講座 2回目
もう一ヶ月が経ってしまいました。
さすが師走!
今回は、シューブル タイプ & フランス ~東部・南部~ です。
右下より、時計回りで
●ヴァランセAOC (Valencay)
エジプト遠征に敗れたナポレオンが、ヴァランセ城に立ち寄りピラミッドを連想させる
このチーズを見て、怒りのあまり頂を切ったという伝説があります。
表面にまぶされている木炭粉は水分を吸収し熟成を促し、酸味を中和する役割があります。
熟成が進むと表面が灰色になって固く締まり、酸味が抜けてミルクの甘味が出てきます。
●クロタン・ド・シャヴィニョルAOC (Crottin de Chavignol)
このチーズを何ヶ月も放置していたところ、真っ黒なカビに覆われてしまい、
その姿から「シャヴィニョルの”馬糞”」という名前が付けられたといいます。
山羊のミルクから作られたシェーブルタイプのチーズ独特の匂いと、
ほっくりとした食感が素朴な印象の味わいです。
●フルール・デュ・マキ (Fleur du Maquis)
‘フルール・デュ・マキ’というのは「潅木(マキ)に咲く花」という意味。
外側に乾燥したローズマリーやサリエットといったハーブがまぶしてあり、
上には粒胡椒、とうがらしがのっています。
羊乳特有のやさしい風味とわずかな酸味、さらに熟成とともにしみ込んだ
ローズマリーの香りが心地よいです。 周囲のハーブは取り除いても。
●ブルー・ド・バスク (Bleu de Basque)
羊の多いバスク地方で作られる羊乳製のブルーチーズ。
羊のブルーチーズといえばロックフォールを思い起こしますが、
ロックフォールと比べると少し固めで羊独特のクセもあまり
感じられず食べやすいブルーチーズです。
●トム・ド・サヴォア (Tomme de Savoie )
スイスに隣接するサヴォワ地方は、アルプスの高地に位置します。
バターを作った後の脱脂乳で作られるため乳脂肪分は比較的低めで、
クセもなく軽やかです。
外皮はかたく、赤や灰色、黄色の自然のカビが生えてすすけて薄汚れたよう
ではありますが、中身は黄色(タマゴ色)く、しなやかで弾力のある食感で、
柔らかなミルクやナッツの味わいが噛むと口中にうまみが広がります。
●バノンAOC (Banon)
バノン・ア・ラ・フォイユの名前の『フォイユ』は、葉っぱです。 使用するのは栗の葉。
何枚も使ってていねいに包み、Raphiaというヤシの繊維で結びます。
若いうちは組織は白くひきしまり、ほっくりした食感ですが、熟成するととろりと
やわらかく、濃厚になります。
お正月を意識してのチーズプラトーです。
山羊のチーズの苦手なかたがいらっしゃいますが、蜂蜜やジャムをつけて
みなさん美味しくいただいてもらえたようです。
私も一緒にチーズの試食。
のんびりワインを飲み、今年一年の締めくくりの忘年会気分を
味わせてもらえました♪
また、来月ね~
Comments:2
- 花がたみ 09年12月29日 (火) 13:48
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先日はありがとうございました。
あっという間の美味しく楽しい時間でした。
持ち帰ったブルー・ド・バスクを洋風お粥にいれて楽しみました。
また空きがありましたらよろしくお願いいたします。 - 194 09年12月29日 (火) 16:27
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花がたみさん
こちらこそ、お忙しい中、お越しいただきありがとうございました。
しつらえもご教授いただき助かりました!
折敷を斜めに置いたり、チーズをデザイン的に並べたり・・・
さすが「しつらい教室」されていらっしゃるだけに上手いです!
次回の節分の「しつらい教室」に参加したいです~
http://hanagatami33.blog69.fc2.com/blog-entry-260.html
チーズ講座、空きがでましたら、連絡いたしますね。
さっそくのブルー・ド・バスクを使っての洋風お粥も素晴らしいです!