喜多俊之氏&鹿目尚志氏 講演会
- 2010年02月02日 (火) 12:39
- BLOG | イベント・行事 | 室礼・建築・デザイン
富山大学芸術学部へまたもや。
世界的に有名な 喜多俊之氏&鹿目尚志氏 講演会を聴きに。
「地場産業 + デザイン」 というテーマです。
90分 + 90分 の計3時間の授業。
うなづくようなお話ばかりで、あっという間の時間でしたね。
まずは、喜多俊之氏の講演会。
輪島塗、有田焼の職人さん達のような伝統ある地場産業とデザインの経験談や
今、現在のアジア(シンガポール、中国、韓国)のデザイン現況。
日本は、もう抜かれているかも?くらい アジアではデザインを重要なものと
考えているそうです。
こちらは、喜多俊之氏デザインの2畳の茶室。
漆塗りの枠で結界を作っています。
この結界で、外国でも簡単に日本の文化を紹介できるという事例も紹介されていました。
後半は、前田一樹教授を交えて、喜多俊之氏&鹿目尚志氏との鼎談。
前のお方の頭が入ってしまって申し訳ないです。
鹿目尚志氏はパッケージデザインやアートイベントプロデュース等をされていらっしゃいます。
83歳らしい(今日の新聞で確認)のですが、若々しくて びっくり!
クリエイティブな方は、年をとらないのかな?
鹿目尚志氏によるドンペリニョンのボトルカバー。
質感、形、色、かわいい~♪
たくさんのことがインプットされ、消化されるまで時間かかりました。
まとめるの大変なので、個条書きに。
・地場産業がなぜ衰退していっているのか・・・
現代の生活が無機化している
江戸時代はセンスや見立てを競い合っていた
手作りは高価格
上記の答えとして
節句などを通じて、日本の文化、生活を見直す
暮らしを楽しむ
伝統工芸の心を残して、工業製品で製作し価格を落とす
・日本のデザインは意匠で、中国や韓国では、デザインは計画、企画、戦略
・素敵なものはデザイナーだけでなく、オーナーや営業の人も意識する
・デザインはハッピー産業
・クリエイティブが無いところに、デザインは無い
・クリエィーターは自分自身で発見、学ぶ
・暮らし方がものごとの土壌
私自身、生活を楽しむ、和を見直すことを意識しているので
講演会のお話は、身に浸みて感じました。
暮らしを楽しむことによって、心の余裕みたいなものが
生まれてくるような気がします。
何で暮らしを楽しむか?
伝統産業の製品、綺麗なもの、魂のこもったもの・・・
それらを身近に置き、使うのは心地良いです。
nousakuで、それを感じとってくださる方が多いので
とても嬉しく思います。
今、講演会に参加できたこと、何か縁を感じます・・・