水曜日 nousaku チーズ講座 2回目
- 2010年02月11日 (木) 13:04
- BLOG | チーズのこと | 室礼・建築・デザイン
一ヶ月半遅れで、水曜コースが始まり、
第2回目が終了しました。
山羊チーズ&フランス東部・南部 です。
右上より時計回りで
●サント・モール・ド・トゥーレーヌAOC (Sainte-Maure de Touraine)
薪のような珍しい形をしたチーズです
型崩れを防ぎ、中に空気を送り込むために、中央に藁を一本通してあります。
表面に木炭粉をまぶしてあるので黒色。
若いものはフレッシュな酸味があり、熟成が増すにつれて山羊乳製チーズらしい
個性は強まりますが、丸みを帯びた味になり、ミルクのコクが感じられます。
●フルール・デュ・マキ (Fleur du Maquis)
‘フルール・デュ・マキ’というのは「潅木(マキ)に咲く花」という意味。
外側に乾燥したローズマリーやサリエットといったハーブがまぶしてあり、
上には粒胡椒、とうがらしがのっています。
羊乳特有のやさしい風味とわずかな酸味、さらに熟成とともにしみ込んだ
ローズマリーの香りが心地よいです。 周囲のハーブは取り除いても。
●バノンAOC (Banon)
バノン・ア・ラ・フォイユの名前の『フォイユ』は、葉っぱです。 使用するのは栗の葉。
何枚も使ってていねいに包み、Raphiaというヤシの繊維で結びます。
若いうちは組織は白くひきしまり、ほっくりした食感ですが、熟成するととろりと
やわらかく、濃厚になります。
●リゴット・ド・コンドリューAOC (Rigotte de Condrieu)
2009年1月15日付の官報で、「リゴット・ド・コンドリウ」がAOCとして認められ、
チーズとしてはフランスで45番目のAOCチーズとなりました。
直径4cm程、高さ2cmに満たない、わずか40gのかわいいシェーブルチーズ。
販売場所の一つであるコンドリウの地名を付けて「リゴット・ド・コンドリウ」と
呼ばれるようになりました。
●オッソー・イラティ・ブルビ・ピレネーAOC (Ossau – Iraty Brebis Pyrenees)
羊乳特有の甘味と旨味の強いチーズで、後味が極めてよく、後を引きます。
初夏から秋までピレネー山岳に追い上げられた羊は、花の咲いた高原植物を食べ
香り高いミルクを出し至高の味を造ります。
この変わった名前は、ベアルヌ地方のオッソーの谷と、
バスク地方のイラティの森に由来します。
●サン・ネクテールAOC (Saint – Nectaire)
表皮は,熟成中についた、自然の白、赤、黄色のカビに覆われています。
かすかなシャンピニオン(マッシュルーム)の香りとノワゼット(ヘーゼルナッツ)の
香りが入り混じった独特な味わいで、柔らかい弾力が特徴のチーズです。
写真のチーズはカビが綺麗に取り除かれています。
さて、お待ちかねの試食タイムです。
上巳の節句(桃の節句)をイメージして盛付けていただきました。
貝合わせの貝にドライフルーツ、桃の花を添え、菱餅方のゼリー・・・
それでは、また来月ね~